私は住宅の設計の場合、「家族が笑顔になる住まい」を心掛けているが、そこが特に興味があるらしく当日訪問の主なテーマとなった。社会を構成する最小単位である『家族』に笑顔があふれ、深い絆で結ばれることが出来れば、ひいてはその地域、日本全体が住みやすい社会につながっていく。そのために建築というものを通して貢献したいのだ、というようなことを伝えた。
建築は奥が深く、一筋縄ではいかない。人ある限り必ず建築が必要になる。
何にでも興味を持ち一度はやってみること。引出しを増やし蓄えること。感じ、話し、そして継続すること。彼らの一生懸命に熱心にメモをとるその姿はとても頼もしかった。
ふと時計を見ると、ぼくらに与えられた時間はあっという間に過ぎてしまった。
名残惜しくお代わりのジュースとお菓子を差し出すとそこは中学生、「ありがたいっす!」と言って顔をほころばせた。大人になったら、酒を飲みながら建築談義に花を咲かせたいものである。
今日は、建築の「考え方」の種を肥沃な土にそっと蒔いた、そんないい一日だった。
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