2013年12月13日金曜日

弊串

2階の天井を剥がしたら写真のようなものが出てきました。

神聖な空間とそうでない空間を分け境界を表す、注連縄(しめなわ)が古来からありますが、これを七五三縄(しめなわ)と書く場合もあります。写真を見ていただくと分かりますが、棒には七本五本三本(七本の部分は寿と書かれている祝い紙に隠れて見えませんが)の墨が引かれています。これを小屋裏に納め、結界としての意味を持たせているのですね。

長い間、守り神としてこの家と家族をいつも見守ってきてくれました。

これからもよろしくお願いします。・・・「両親にやさしい家」

小屋裏の「幣串」

2013年12月6日金曜日

久しぶりの訪問「洋食50BAN」

10年前に設計させていただいた「洋食50BAN」を訪ねました。

ランチをいただきましたが、相変らずの美味さとボリュームに舌鼓。ここのオーナーシェフは王貞治氏の従兄弟さんなんです。マスコミなどでも多く取り上げられ、全国各地から「洋食50BAN」ファンが来店するとのこと。
壁には往年の王選手の一本足打法のパネルが。

オーナーと一緒に撮影させていただきました。



お互い学生時代はラグビーをやっていたので、ラグビー話で盛り上がり楽しい時間を過ごしてきました。近くにお越しの際は是非足をお運びください。
お店の紹介 洋食50BAN




2013年11月29日金曜日

しもふさ東武カントリークラブ クラブハウス

しもふさ東武カントリークラブ クラブハウス

始めてここを訪れコースを案内された時、とても手入れの行き届いたきれいなコースだと思った。
そしてその時、この風景を建物に取り入れたいと直感した。
コース自体、起伏が少なく平坦なので、そのまま借景するには効果が薄いと思い、プレーヤーがくつろぐレストラン部分の床を持ち上げ、見下ろす形にすれば、より効果的にコースが見えるのではないかと考えた。
これがこの建物の最初の「種」となり、最終的な形へ結実した。


フォトムービーにまとめてみました。


2013年11月22日金曜日

ウチのソト・ソトのウチ

前面道路以外三方向を他の建物に囲まれた住宅の計画。地下1階、地上2階。プライバシーを確保するため建物内部の光庭に向け各室を開く。


内部から外部へ外部から内部へ、上から下に下から上に空間が有機的に絡み合うように。





2階光庭と1階光庭


1階 ダイニング〜光庭〜リビングへフロアを見通す




2013年11月15日金曜日

地盤改良の様子


「120人の大家族の家」
地盤改良工事も大詰めを迎えてます。
これは柱状改良といって、大きな羽のついたドリルのお化けみたいなもので土を掘削しながら、同時にそこにセメントミルクを混ぜ合わせながら杭を作って地盤を改良するというものです。今回は300本以上の柱状体を作りました。土の表面に丸いものが規則正しく並んでると思いますが、これがその柱状体の頭になります。この上に建物本体の基礎が載ることになるんですね。あの丸一つで1200φあるんですよ。

2013年11月8日金曜日

弓道場

とある区の弓道場のコンペに参加しました。

弓道という日本古来の伝統文化の継承、発展を安全で継続的に行なえるような空間配置や弓道の最高目標である「真・善・美」の追求のための配慮などを心掛け、また、周辺環境との関係性も考慮する計画としました。

神聖な空間を創出させるために結界を設え外界とは縁を切る計画とした。
敷地は東西方向に細長いのため、西日のまぶしさを避けるよう東向きに射るように射場、矢道、着的場を配置。

平坦な公園内に設けるので公園自体に変化を持たすようにこの建物を「丘」に見立て、レベル差のある2カ所の屋上を一般に開放し積極的に利用出来るような計画としてます。さらに上の方の屋上を射場が見えることの出来る屋外観覧場として開放します。
道路際に植栽を施し、既存街路樹を分断すること無く連続させるように配慮してます。

2013年11月1日金曜日

レゴブロックを使って

これはみなさんよくご存知のレゴブロックですが、計画の初期段階でなんとなく頭でもやもやした形をとりあえず形にしてみる時に使うことがあります。

 
建築士試験の引っかけ問題に出てきそうな敷地と格闘中。
1階飲食店・2階はそのオーナーの住居部分。
2階中庭を中心に各居室を配置するとどうなるか大づかみに把握する。

地上、2階、3階それぞれに庭を持つ住宅の計画。
都市生活の中でもいつでも自然や四季を感じられる。



2013年10月26日土曜日

120人の大家族の家

昨年度設計した保育園の施工者も決まり、いよいよ現場がスタートします。施主、設計者、施工者が一体となって来春の竣工に向けて走り出します。

こんな思いで設計に取組みました。

三つ子の魂百までという言葉があるほど、幼児期の体験、経験、環境は、その後のその子の人生において、自覚無自覚に関わらず大きな影響を及ぼすといわれている。保育園に通う子供たちは、昼間のかなり長い時間をここで過ごすことになる。

そのため、保育園は家以上に生活の場であり、家庭的でなければならない。ご飯を食べ、うんちをし、眠り、遊び、けんかをし、虫を捕まえ、花のにおいを嗅ぎ、泣き、笑い、友達になり、人生の原風景がここで刻まれる。

だからいろんな体験が出来るように、いろんな経験がつめるように、いろんな場所を用意したい。居心地がよく、笑い声が響き、安心できる場所を。

そう、ここは120人の「すみだの子ら」が住まう大家族の家なのだ。



 

2013年10月19日土曜日

建築相談をお受けいたしております。



変形敷地だけど実際に建てられるのだろうか。
狭小敷地に4人家族の住宅は成り立つのだろうか。
リフォームしたいけれど使いやすくするにはどうしたらいいのだろう。

住宅を建てるのは一生のうちでそうそう何度もある事ではなく、悩みは尽きないと思います。今あなたが迷っている、悩んでいる事をメッセージでお送りください。

新築に限らず、リフォーム、リノベーションのご相談もお受けいたしてます。また、住宅に限らず一般建築の設計・監理、特殊建築物の調査業務や耐震診断、古民家鑑定なども行なっております。

相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。
こちらの相談フォームからお送りいただくと便利です。

当事務所へお越しくださって直接お話をお伺いすることも出来ます。平日でも土日祝日でも結構です。幾日か候補をあげてくメールにてお知らせください。

住宅設計カルテ 新築編・改修編(PDF版、WORD版)
建築設計カルテ 一般建物編(PDF版、WORD版)を用意してます。
(ダウンロードはこちらから)
これにご記入いただけるとお話しがスムーズに進むと思います。

それではお気軽にご連絡ください。
お待ち申し上げます。

(有)クエストワークス一級建築士事務所 大谷浩一郎 

「ひとが大好きな家」

たくさんの友達に囲まれ、たくさんのお客さんが絶えず訪れる、そんな「ひと」が大好きな家族のための家。

この家には1階にも2階にも自然を感じ、季節を感じることの出来る「外の居間」がある。

「外の居間」では風を感じながらお茶を飲んだり、ハンモックに揺られながらうたた寝をしたり、子供達の水浴びの歓声が聞こえる。

「外の居間」は「内の居間」とつながり時には閉じたり、時には開いたりしながら一体となって、家族に安らぎを与え友人をもてなす空間となる。

来年秋口の竣工を目指し設計がスタートしました。

「ひとが大好きな家」





2013年10月18日金曜日

調査の仕事

とある区の体育施設にお邪魔しました。屋内プールの壁のタイルが剥がれ落ちそうな箇所は無いか、施設利用者に危険がないか確認してます。こういった調査の仕事もしております。

タイル面を打診棒という棒で叩いてタイルが浮いていないか調査しているところです。浮いているところはそうでないところと比べて少し乾いた音がするので分かります。


2013年6月12日水曜日

Appleの意志


WWDC2013の冒頭に流れたビデオメッセージの日本語訳がとあるサイトに載っていた。

「もし人々がみな、追われるようにして作れるものすべてを作っていたら、いったい誰が1つのものを極めてくれるのか。我々は「便利」を「喜び」と、そして「豊富さ」を「選択の自由」と勘違いし始めている。
何かをデザインするためには、焦点を絞ることが大事だ。そして我々が最初に問うのは、人々にどう感じてほしいかだ。例えば、「喜びを与える」「人々をつなぐ」……その後、我々はその意図に基づき、手を動かし、作り始める。これは時間のかかる作業だ。
1つ1つの“YES”の背後には1000の“NO”がある。
我々はものごとをシンプルにし、完璧なまでに洗練し、我々の作るものが、1人1人の人生を変え、心に触れるようなものになるまで、製品のそこかしこに手を入れて、何度も作り直す。
そこまでやって初めて、我々は製品に署名を入れる「Designed by Apple in California.」と」
僕は漢字Talkの頃からAppleのコンピューターを使っているので、かれこれもう20年以上になる。自分たちが世の中に生み出す製品に対して決して妥協を許さない姿勢が、同じ物作りを生業にしている僕にとってはすごく惹かれる部分であり、それが長年使っている理由だ。
Jobsなき新生Appleの発したメーッセージに改めて共感すると共に、この言葉をAppleが忘れない限り、僕はこれからもAppleの製品をずっと使い続けていくだろう。


2013年5月23日木曜日

生活発創倶楽部にて

先日、生活発創倶楽部においてデザインコラボレーション&フュージョン発創展開と題し、実例を交えお話しさせていただきました。今後の展開が楽しみな倶楽部です。みなさんのご参加をお待ちしてます。



生活発創倶楽部 http://www.life-creaidea.com


2013年5月20日月曜日

学校のトイレ改修に際して


<現状の問題点>

学校のトイレは排泄するためだけの空間では無い。昇降口や廊下などのように必ず一日のうち一度は利用はするが、ただ通り過ぎる空間でもなく、少しの時間はそこに滞在する。そこは、学級、学年を超えて顔を合わせるちょっとしたコミュニケーションの場であったり、みんなが気持ちよく使えるように、生徒一人一人がみんなを思いやる気持ちを培う場であったり、ルールを学ぶ場でもあるはずである。がしかし、これまでの学校の既存トイレは「臭い」「汚い」「暗い」という言葉で表現され、うまくその機能を発揮出来ないでいる。
一体「臭い」「汚い」「暗い」の原因はなんなのであろうか。経年変化による劣化や破損はもちろんあるが、まず考えられる原因としては以下の事が考えられるだろう。

●今までのトイレの便器は和式便器が多く採用されているが、和式便器は洋式便器に比べ便器外排泄の可能性が高い。それが床と便器の廻りや隙間に残り臭いの原因となっている。

●旧型の小便器は足下まで便器がカバーする低リップ型でないことが多く、便器外に小便が行き易く、そのため汚れ易く臭いの原因となる。

●床をデッキブラシなどでこすり、浮き上がった汚れを水で洗い流すいわゆる湿式清掃のトレが多いが、この方式は便器外排泄の場合洗い流せるというメリットはあるが、清掃後の水分によりカビや雑菌繁殖の好環境となり臭いの原因となっている。長年にわたり蓄積した床タイル目地(モザイクタイルが多いのでその分目地も多い)の汚れは日常レベルの清掃での対処は難しい。

●床タイルの目地に付着沈着した黒ずんだ汚れが、空間全体を暗くじめじめした暗い印象を与えている。

●照明は天井の全般照明だけのところが多く、ブース内に明かりが届かず物理的に暗い場合がある。


<その対策>

日常生活には必要不可欠で教育的側面や公共の精神や自立心を育む絶好の空間が、「臭い」「汚い」「暗い」という負のイメージで敬遠されている。その問題点を解決し、清潔で機能的で明るく快適な、みんなが利用しやすいトイレにするにどういった方法がよいのか。また、生徒の健康管理や今後増えるであろうインフルエンザ、ノロウィルスなどからの疾病予防の観点からもトイレや手洗設備は学校内の重要な施設として位置づけられることが考えられるので、合わせてその点からもその方策を考えてみたい。

●床の乾式清掃化
土足で使用する駅や公園のトイレは、土ぼこりなどを洗い流す湿式清掃が適しているが、学校は上足であるので土ぼこりなどの汚れはあまり気にならない。現在採用の多い湿式清掃が皮肉にもカビや雑菌を繁殖させているので、清掃方法を衛生的な乾式清掃に変える。その場合は、出来るだけ清掃がし易い床材を選定し、汚れが残らないように目地などは極力なくすようにする。

●便器の洋式化
臭いの原因となる和式便器をできるだけ洋式便器にする。その場合、直接便器と肌が触れるのを嫌う生徒児童もいるので和式便器をある一定数残す事も考慮する。

●巾木換気の採用
臭いは、ほとんど床付近(床と便器の取り合い、床タイルなどの目地)で発生するが、壁・天井付の換気扇では、室内に臭気が拡散してしまう。上記臭いの発生源をなくす工夫をしても防ぎきれない臭いは、拡散前に発生源近くから臭気を排出することが効果的である。人間の鼻に届く前に換気してしまうのが肝要である。

●自然光の確保と全般照明、間接照明の併用
学校のトイレ利用はほとんどの場合昼間に限られるので、空間全体の明かり取りは自然光をメインとし、足りない部分を天井の全般照明で補う。またブース内には補助照明として間接照明を採用する。外壁へ新たに開口を設けるのは困難を伴うため、既存窓を有効活用し、ブースなどがかからないようにプラン作成時に配慮が必要である。また、窓を段窓にし一部ガラリとして吸気を確保してる例が多いが、トイレ入口をオープンにする事によりガラリが不要となり、その分ガラスとし採光面積を増やす事も可能となる。

五葉棚瓢杓使い


先日、玉川大学にて東京煎茶倶楽部主催によるお茶会が催されました。前日の雨が残るのではないかと心配でしたが、なんとか晴れ間も見え、たくさんのお客さんを迎えることができました。

今回は講堂のホールに一坪の茶室を設営し、そこで五葉棚瓢杓使いのお点前です。私自身、今年に入りほとんど稽古が出来ず、今回は全く自分のお点前に全く納得がいきませんでした。やはり日頃の準備が大切ですね。

お茶は精神を集中するのにとてもいい訓練になります。息長く、ゆっくりと楽しんでいきたいと思ってます。