メール拝見しました。
人に自分の考える空間を伝える場合、当然図面や模型、最近ではコンピューターを使ったCGや3Dモデルなどが考えられますが、手書きの絵もまた重要な技術になります。ただ、芸術的な絵のうまさというのは特に必要ないと思います。(うまいに越した事は無いですが)
ただ、これはテクニックの話で、考える建物が陳腐な物では話になりません。
建築は非常に奥が深い物です。人の行為は全てといっていいほど建築が関係してきます。どんな仕事もそうですが、建築の設計という仕事は相当に総合的な能力が必要になります。
まず今の君がやらなければならない事は、建築に限らず何事にも好奇心を持って、(音楽や文学や美術や歴史やスポーツや恋愛や・・・)いろいろな事を自分で「感じる」習慣を付ける事です。
そのインプットした数が多ければ多いほどアウトプットする量も質も充実したものになります。
よく聞く言葉だと思いますが、継続が一番です。ゆっくりでもいいから絶対にやめない事。そうすれば必ず建築の神が君に微笑むと思います。
それから番組でやったような仕事というのは、会社組織に属していようが個人で独立していようが関係ありません。ちなみに、番組で放送された部分というのは設計から竣工・引渡までのある一部分だけを切り取った物で、実際にはその裏に膨大な検討、作業、打合せがあるのです。
このように積極的にコンタクトをとろうとする君ですから、志も高いのだろうと思います。また何かあったら連絡ください。
期待してます。未来の建築家。