2015年8月31日月曜日

根付く

竣工後しばらくして「まつばらの家」に訪れました。アプローチの芝は夏の日差しを受け青々と生い茂ってました。子供たちは元気に裸足で遊んでくれているとのこと。思い立ったらすぐ外に飛び出せる。マンション暮らしにはない土地に密着した生活がやっぱりいいなぁ。



2015年8月24日月曜日

子供たちの安心・安全

地震時にガラスが割れ避難に支障が出ないような対策として、外壁面のサッシュや内部開口部のガラス面にフィルムを貼る対策を行ないます。区内数校の全開口部を調査してます。校舎内は蒸し風呂状態ですが、子供たちの安全のためがんばりますよ。


2015年8月17日月曜日

手仕事

一昨年の夏、三鷹を局地的に襲った雹により東側の壁面がご覧のように損傷を受けてしまいました。土壁が崩れ小舞が見えてしまってます。


この面の土壁は全て落とし、新たに木舞を組みました。足場があるため壁全面をお見せできないのが残念ですが、格子に組まれた木舞はかなりの迫力がありまね。


土を団子に練り上げたところ。


今回左官工事を担当していただいた小松左官さん。全国の重要文化財の施工も手掛けられてます。親方自ら施工して頂いてます。酷暑の中ありがとうございました。





見事、見違えました。

途中で台風も来ましたし、梅雨の時期での施工でしたので、逐一お天気と相談しながら、ひとつひとつ丁寧な手仕事の積み重ねの結果が出ました。

足場を外すのがとても楽しみです。


2015年8月10日月曜日

もう一度

2階の床材は程度もそれほど悪くないので、既存の1階の床材を再利用することにしました。もちろん90年の歳月の中でひどい虫食い部分もありますので、そのあたりは除外しながらです。


一枚一枚、丁寧に水洗いし再生を待ちます。


既存の柱梁の雰囲気に違和感なく張り上がりました。


できるだけ捨てずに使えるものは大事に使う。それがこの建物に対する正しい態度だと思います。

2015年8月7日金曜日

お施主さんと

お施主さんに慰労会のご招待を受け訪ねました。竣工して数ヶ月しか経っていないのに下のお嬢ちゃんが大きくなっていたのにまずびっくり。まるで双子のようにますますお姉ちゃんにそっくりになってました。うちは男の子3人なので、ご家族と打合せの際は自分にも娘がいるような気になり、毎回毎回楽しい打ち合わせとなりました。

そういえば、上棟したのは昨年の12月22日。冬至でした。

昨年の冬至は「朔旦冬至(さくたんとうじ)」と呼ばれる特別な冬至でした。これは、新月と冬至が重なる年の冬至のことで、19年に1度しか訪れないとのこと。古来、冬至は極限まで弱まった太陽が復活する日、すなわち「復活の日」とされてきました。太陽と月の復活の日が重なる朔旦冬至は、非常におめでたい日だとされ、古来朝廷では盛大な祝宴を催したといわれています。

そんな特別な日の力を感じながら、無事お施主さんへ引き渡しができたことに感謝しております。

施工をしていただいた担当の方も一緒に記念の一枚。


2015年8月6日木曜日

土地の記憶3

【もてなしの蔵】製材所へ運びこむところからの続きです。


木場の製材所に運び込まれたケヤキ材。どの部分が床材として使用できるか選別しています。なんとか1階の床面積分は確保できそうです。


長さを3種類に絞り、立派な床材として生まれ変わりました。現場にて仮置きしたところです。各々の板にそれぞれの表情があり楽しいです。


いよいよ床の養生を剥がす日が来ました。



ケヤキの床材はそのままでだと若々しすぎる印象になってしまうので、既存の柱梁の古材の持つ風合いに馴染むように少し色を付けました。



この土地で育った木々がこの土地に建つ建物の一部になる。
お施主さんの思いが実現できそうです。