2015年5月25日月曜日

土地の記憶2

【もてなしの蔵】
敷地が接する前面道路拡幅に伴い、やむなく伐採したケヤキを何かの機会に使いたいと保管していました。今回の蔵再生の床材として使用することにしました。どうやら1階の床を張り替える分は確保できそうな量です。この日はその材を製材するため、製材所へ運ばれていきました。


新木場の製材所へ向かいます。

2015年5月19日火曜日

もてなしの蔵

【もてなしの蔵】
お施主さんはここで有機農法で野菜を栽培している農園主である。味、安全性などが評判となり都内の有名レストランから直接買い付けに来る。もちろん一般のお客さんへの販売もしている。お施主さんはそんなお客さんたちに、夏にはバーベキューをしたり、冬には芋煮会をしたり畑で採れたての野菜を使って振舞うような、人をもてなすのが大好きな方でもある。

何かに活用したいと保存してきた築90年の農業蔵。昨年の夏に局地的に降った雹の直撃を受け、東側の壁が無残に落とされてしまったのを期に、再生させることになった。蔵を改修するのあたり、そんな「もてなし」や「つながり」の場を用意できないかと思った。農園に訪れた方がふっと立ち寄りお茶を飲んだり、採れたての野菜を使って料理教室を開いたり、農業を学ぶワークショップが行われたり、ギャラリーになったりと。

蔵の再生は左官の腕に負うところが多い。日本でも有数の左官屋さんとの協同で今年9月の竣工を目指し、動き出したところだ。
別の土地に大正15年に竣工したものを昭和20年代にここへ移築された。
表面の仕上げ漆喰が所々剥がれている。

完全に小舞が露出している西側外壁は、全面小舞から撤去し、小舞から新設、その他の面は漆喰から撤去、復旧を考えている。


2015年2月25日水曜日

せっこうやセメントを型に流し込んで家族みんなの掌を写しとる。その瞬間の家族の形、家族の記憶が刻まれる。家の成長とともに家族にも時間が流れ、子供たちの掌は次第に小さくなる。


白セメントにとって壁面へ。
漆喰塗りの壁面に直接とった。納得がいくまで何度でもやり直しが効きます。
モルタルにとった手形を壁面へ。
手に剥離剤代わりにオリーブオイルを塗り、ゆっくりとそこへ手を沈めていきます。家族の記憶、家族の証、みんなの手形(生まれたての赤ちゃんは足形も)を取り、建物の一部に残します。


時には足型も。

2015年2月24日火曜日

コミュニティーを守りながら災害に強い街へ



密集地域の共同化建替えの事例研究会に参加。住民と行政と設計者の共同作業。足掛け20年にも及ぶ気の遠くなるような歳月を経て実現させたとのこと。コミュニティーを守りながら災害に強い街に変える手法に脱帽しました。

スタッフ募集。

私と一緒にみんなが笑顔になる建物を残しませんか。個人住宅・集合住宅・スポーツ施設・店舗・工場などの新築や改修、古くから残る蔵の再生などの民間建築や保育園・交番の新築、区民会館・小中学校の大規模改修などの公共建築も手掛けており、計画の立案から建物の竣工まで、設計・監理に関わる全てのフェーズを経験していただけます。

【今回求めている方】
・実施設計の経験がある人(有資格者 優遇)
・アトリエ系事務所で働きたい人
・模型製作ができる人
・建築を学びたい人
・パソコンの得意な人
・CAD:AutoCAD(必須)
    vectorworks
・3D:sketch up
・耐震診断:ホームズ君「耐震診断Pro」

スキル、経験、もしくは情熱があれば学歴不問です。
事務所に活気と多様性をもたらせる方、歓迎致します。

【給与】
固定給(能力に応じ相談の上決定)
試用期間 3〜4ヶ月能力に応じて昇給有り

履歴書・ポートフォリオをFBメッセージに添付してお送りください。当方より追って面接のご連絡を致します。

2015年1月22日木曜日

土地の記憶


この土地に育ったケヤキの木。やむを得ず伐採したそうですが、いつか何かに使えると思い保管しておいたそうです。今回の蔵再生に合わせ、床材としてきちんと製材して甦らそうと思います。
【もてなしの蔵】

2015年1月6日火曜日

粘土をこねるように。

あけましておめでとうございます。

穿っては埋め、ちぎってはくっつけ、捏ねて伸ばして混ぜながら、粘土をこねるように建築を作っていきたいと思います。


今年もよろしくお願い申し上げます。

2014年7月4日金曜日

コンクリートの健康状態

かろうじて雨が上がりました。今日は「ひとが大好きな家」の基礎立上がりコンクリートの打設です。健全なコンクリートを使うために打設前に実際に使用するコンクリートを抜取って品質確認を行ないます。

以下の項目を確認していきます。
  • コンクリート温度
  • スランプ
  • フロー値
  • 空気量
  • 塩化物量
  • 強度確認用テストピースの採取


品質確認立会

コンクリート打設前

品質確認後問題がない事を確認してから打設していきます。
型枠の上から流し込んでいきます。

2014年5月21日水曜日

墨田区八広保育園 竣工

墨田区八広保育園 竣工しました。
  • 2014年4月竣工し、5月より新園舎にて子供達120人を無事迎えることができました。関係者のみなさま誠にありがとうございました。


詳しくはこちらのHPをご覧ください。
/http://www.questworks.co.jp/works/

2014年5月5日月曜日

テラスのある風景

「両親にやさしい家」のお施主さんからこんな写真が送られてきました。2階に新たに作ったテラスの風景です。休日にはここでゆっくりとお茶するとのこと。素敵に使っていただいて嬉しいです。

2013年12月13日金曜日

弊串

2階の天井を剥がしたら写真のようなものが出てきました。

神聖な空間とそうでない空間を分け境界を表す、注連縄(しめなわ)が古来からありますが、これを七五三縄(しめなわ)と書く場合もあります。写真を見ていただくと分かりますが、棒には七本五本三本(七本の部分は寿と書かれている祝い紙に隠れて見えませんが)の墨が引かれています。これを小屋裏に納め、結界としての意味を持たせているのですね。

長い間、守り神としてこの家と家族をいつも見守ってきてくれました。

これからもよろしくお願いします。・・・「両親にやさしい家」

小屋裏の「幣串」

2013年12月6日金曜日

久しぶりの訪問「洋食50BAN」

10年前に設計させていただいた「洋食50BAN」を訪ねました。

ランチをいただきましたが、相変らずの美味さとボリュームに舌鼓。ここのオーナーシェフは王貞治氏の従兄弟さんなんです。マスコミなどでも多く取り上げられ、全国各地から「洋食50BAN」ファンが来店するとのこと。
壁には往年の王選手の一本足打法のパネルが。

オーナーと一緒に撮影させていただきました。



お互い学生時代はラグビーをやっていたので、ラグビー話で盛り上がり楽しい時間を過ごしてきました。近くにお越しの際は是非足をお運びください。
お店の紹介 洋食50BAN




2013年11月29日金曜日

しもふさ東武カントリークラブ クラブハウス

しもふさ東武カントリークラブ クラブハウス

始めてここを訪れコースを案内された時、とても手入れの行き届いたきれいなコースだと思った。
そしてその時、この風景を建物に取り入れたいと直感した。
コース自体、起伏が少なく平坦なので、そのまま借景するには効果が薄いと思い、プレーヤーがくつろぐレストラン部分の床を持ち上げ、見下ろす形にすれば、より効果的にコースが見えるのではないかと考えた。
これがこの建物の最初の「種」となり、最終的な形へ結実した。


フォトムービーにまとめてみました。