2016年6月14日火曜日

もてなしの蔵 再生完了

お施主さんはここで有機農法で野菜を栽培している農園主である。味、安全性などが評判となり都内の有名レストランが直接買い付けに来る。もちろん一般のお客さんへの販売もしている。お施主さんはそんなお客さんたちに、夏にはバーベキューをしたり、冬には芋煮会をしたり畑で採れたての野菜を使って振舞うような、人をもてなすのが大好きな方でもある。

何かに活用したいと保存してきた築90年の農業蔵。一昨年の夏に局地的に降った雹の直撃を受け、東側の壁が無残に落とされてしまったのを期に、再生させることになった。蔵を改修するのあたり、そんな「もてなし」や「つながり」の場を用意できないかと思った。農園に訪れた方がふっと立ち寄りお茶を飲んだり、採れたての野菜を使って料理教室を開いたり、農業を学ぶワークショップが行われたり、ギャラリーになったりと。
(以上、前回ブログ文再掲)

そしてついに築90年の蔵が再生完了しました。


1階サロン 階段下はパントリー。
1階ではお施主さんによるセミナー、ここ農園で採れた新鮮野菜を使った食事会、ワインの試飲会などのイベントやギャラリーとしての貸出などを予定してます。

1階サロン 入口方向を見る。同じ溝を板戸と格子戸が移動する。
あとでお施主さんにお聞きしたところ、工事も終番を迎え床も張り上がったころ、その日は作業が早く終わり、職人さんもいなくなったので1階のケヤキの床に寝転んでみたら、ほんの少しのつもりが、あまりの気持ちの良さに数時間うたた寝してしまったとの事。

2階サロン 梁下の高さが低く頭をぶつけやすかったので2階の床を下げている。
2階サロン 階段方向を見る。
以前の急勾配のはしごのような階段を撤去し、登りやすい階段を場所を移し新設した。

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